映画《湾生回家》


日本では2016年に公開されたこちらの映画。

終戦後、台湾から引き揚げてこられた現地生まれの日本人

<湾生>の方々を取材したドキュメンタリーです。

Amazon Primeで見ることができました。


1946年日本戰敗,灣生們遭到遣返,從此成了

「永久的異鄉人」;

他們在台灣時被當成日本人,回到了日本,又被當成台灣人。


映画公開当時、語学学校の教材で監督のインタビューを

聞いてから、ずっと忘れられずにいました。


「戦後70年。今、湾生の方々の記録を残さなければ

彼らは歴史から完全に忘れ去られてしまう」と、監督は

映画に残すことを決意されたのだそうです。


国籍は日本でも生まれ育ったのは台湾。

彼らにとっての故郷は台湾なのです。


大正生まれのうちの祖父が終戦を迎えたのは

台湾だったそうです。そのせいか取材される方々が

遠い存在には思えず、少しでも思い出につながるものが

残っていて欲しいと祈るように見ていました。


我家在吉野村,郵便局還看得到嗎?


監督のインタビューで出てきた

花蓮吉野村(当時の名称)生まれのおばあさんが、

故郷の今の様子を尋ねた言葉です。

90歳を過ぎても、いまだ鮮明な故郷の景色。

授業中なのに泣きそうになったのを覚えています。


他們是灣生,很愛、很愛臺灣,因為台灣是他們故鄉。


目がはれるほど泣いたのは久しぶりです。


◆劇中より今日の成語

  無所不用其極( wú suǒ bù yòng qí jí)

  目的の為には手段を選ばないこと

中国語感

中国語の、翻訳通訳をしています。 中国語の単語や文章から 日本語とは明らかに違う、中国語感覚 <中国語感>を探っていこうと思います。

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