ご登壇ください。


「通訳の方が、“请上台” と訳されたんですよ。

”请上主席台”とすべきでしょう。相手への敬意を表さないと。」


「ご登壇ください」の中国語訳について、大先輩が仰っていました。


確かに日本語の「ご登壇」のものものしさに対し、「请」が有るとはいえ、

「上台:ダイ二ノボル」だけでは不釣り合いかも知れせん。

「主席」がつくと、これから演説をする方にぐっとフォーカスが絞られますし

登壇される方も、ご自身が「主席」であると意識をされる事でしょう。


日本語と中国語の尊敬の度合いを合わせるために、あえてつける一言。

当時私は、“请上台”さえも出てこないようなレベルだったので、

一言だけで、こんなに違うものかと感動したのを覚えています。


さて本日5月20日は、台灣蔡英文總統就職演說の日です。


司会の方はなんと紹介するんだろう?

動画がUPされていたので聞いてみました。


“請總統演說位置,各位來賓請坐。”


シンプルです!

ここでの「就」は「~につく」なので

「就位置」は位置につく。

「就坐」は席につく。


皆さまご準備ください。という感じでしょうか。

緊張感も感じます。


あと、演説で出てきた「經濟成長更回到四小龍的第一名」

まだこの言い方をするのですね。それぞれもう「小」では無いように思います。


四小龍とは:

亞洲四小龍,英文叫亞洲四虎(Four Asian Tigers),

係南韓、新加坡、香港同埋台灣嘅總稱,相關嘅經濟發展過程

同經驗係發展經濟學研究嘅典型例子。

 ↑  廣東語のウィキペディアより。

中国語感

中国語の、翻訳通訳をしています。 中国語の単語や文章から 日本語とは明らかに違う、中国語感覚 <中国語感>を探っていこうと思います。

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