隻 と 雙


今日読んでいた本の一節です。

「 数々のスケッチは画伯に残された不自由な左の隻腕によって… 」


「 隻腕 」、知らない言葉です。


しかも脳内では中国語繁体字の「雙」が、ほぼ自動的に割り当てられた為、

文の意味が読み取れません。


雙 ( 双 ) shuāng :   対になるもの


片腕の話のようだけれど、雙は両方を意味するのではないのか?

その後の説明を読んで、やっと意味がわかりました。


❌ 雙
⭕️ 隻


そもそも私は、漢字を読み間違えていたのです。

よく似ているけれど、”隹” (ふるとり) の数が違います。


隻の簡体字は、只zhīでした。


只って、量詞でしか使ったことがないのですが

他にどんな意味があるのか?と調べてみると


隻 ( 只 ) zhī :    対になるものの片側


雙: ”隹”2個が「対」
隻: ”隹”1個が「対の片割れ」


なるほどー!!



こちらは量詞で、「一匹の猫」です。

中国語感

中国語の、翻訳通訳をしています。 中国語の単語や文章から 日本語とは明らかに違う、中国語感覚 <中国語感>を探っていこうと思います。

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