因祸为福。 成败之转 譬若纠墨。
禍によりて福となす。成敗の転ずること、たとえれば糾えるぼくのごとし。
終電を逃したらしい、二人づれ外国人のお客さん。
5000円かかる場所に行くのにお金が足りないという。
「これだけしかないんです」「安くなりませんか?」「助けるとかしてくれないの?」
「3月から収入がないんです」
「ちょっと同情の気持ちもありました」と、
最終、運転手さん自身が不足分を負担することに。
「こんな時期、運転手さんは本当に大変だと思う」と、しきりにねぎらいの言葉をかけてくれるのは、次のお客さん。降り際、タクシー料金よりも多いチップを残して去っていく。
「こんなことがあるから、ひがんだりする考えもなくなりました。」と運転手さん。
禍福は糾える縄の如し
とは、よく言ったものです。
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